福井県の大学、研究機関等が連携して様々な原子力関連施設を利用した実習・研修を行います。1週間の内、初日は午後から基調講演等を聴講し、2~4日目は予め選択した実習・研修を行い、最終日は発表会を行います。
①~⑦の実習(実施場所/集合場所、最大受入人数)を各機関で実施。
以下から1つ選択。
①廃止措置セミナー(福井大学/福井大学敦賀キャンパス)高専生以上、15名
人工数や費用,機器解体によって発生する放射性廃棄物のレベル区分や管理についても考慮に入れ,原子力施設内の機器の解体作業計画について検討・立案をグループに分かれて実施。JAEAスマデコ施設にでMR・VR技術を体験。
②福井工大アイソトープ研修(福井工業大学3号館/福井工業大学)学部・大学院生、10名
非密封線源を用いた実習を通して放射性物質の正しい取り扱いを理解する。
③ナトリウムと材料の濡れ性に関する実習(JAEA/福井大学敦賀キャンパス)高専生以上、4名
高速炉機器の設計、運転、解体、洗浄の安全性や効率を向上させる液体ナトリウムの濡れを促進又は抑制する技術に関して、材料表面とナトリウムの濡れ性について基礎的な知見を実験により習得する。
④非破壊検査技術に関する実習(JAEA/福井大学敦賀キャンパス)学部・大学院生、4名
超音波検査法について、基礎を学び、試験体を用いた実習で欠陥位置や深さの評価を行う。また信号処理や他の非破壊検査にチャレンジすることも可能。
⑤レーザー溶断メカニズムに関する実習(JAEA/福井大学敦賀キャンパス)大学院生、4名
原子炉施設の廃止措置時の構造物解体における飛散物の少ないレーザー技術の利用を目的として、実際に大出力レーザーを用いた溶断を体験するとともに、計算機による解析を行うことで、レーザー溶断における複雑なメカニズムを理解する。
⑥原子力プラント体感実習研修(日本原電/福井大学敦賀キャンパス)学部・大学院生、8名
主要設備の概要、事故時の挙動確認・シビアアクシデントの概要と対策、福島事故の概要等について講義及び原子力発電教育シミュレータを用いて体感学習するとともに、原子力施設の見学を実施する。また、水と蒸気の実習装置を用いて沸騰実験、熱交換実験、偏流観察を行う。
⑦原子力施設インターンシップ研修(関西電力他/福井大学敦賀キャンパス))学部・大学院生、20名
福井県嶺南地域にある関西電力の原子力施設等を中心に研修を行い、原子力に係る仕事の内容を理解し、原子力に携わる人々との交流を通して、電力の安定供給及び安全を保つための日々の技術に対する研鑽及び人々の使命感を理解した人材を育成。